BRAND COLUMN
ボーム&メルシエの歴史
こんにちは、ブランド買取GRACE新潟スタッフ山崎です。
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今回はボーム&メルシエの歴史についてご紹介します。
【ボーム&メルシエの歴史】
老舗メゾンには、新興ブランドには真似のできない重みがある。”継続”とはすなわち男が愛し続けるにふさわしい伝統と格式を意味する。
「最高品質の時計だけを作る」。スイスのレ・ボワ村で創業したとき、ボーム兄弟がこだわったのはその一点だった。1840年にシリンダー脱進機のレピンヌ・キャリバーを初採用して懐中時計の薄型化を実現するなど、まずは技術力で注目を集めたのである。商才にも長けていたボーム兄弟は販路拡大の拠点にロンドンを選び、1851年にボーム・ブラザーズ社を設立。1885年にはロンドンのキュー天文台主催のクロノメーターコンクールに初参加し、いくつもの賞を獲得した。なかでも伝説となったのが1892年。トゥールビヨン搭載の懐中時計が100点満点中91.9点の最高得点を記録し、その後10年間これを誰も破ることができなかった。
ボーム&メルシエ・ジュネーブ社が正式にスタートしたのは1920年。厳格さを重んじるボーム家の末裔ウィリアム・ボームと、芸術を愛する実業家ポール・メルシエという二つの個性が融合することで、ヨーロッパの宮廷文化に根ざした美意識がいっそう洗練された形へと昇華。時代を超えた宝飾時計ブランドとして名声を得る。1930年代には初めてのメンズ用レクタンギュラーウォッチを発売。これは時計業界で大きな話題を呼び、その後も次々と角型ウォッチの名作を発表。そして1960年、現行ハンプトン・コレクションの原型となるメンズ向けピンクゴールドのレクタンギュラーウォッチを発表している。
スイス初の電子時計「トロノソニック」(1971年)や12角形ベゼルの「リビエラ」(1973年)を経て、1994年にボーム&メルシエのデザインスタジオは、この1960年製アーカイブウォッチから着想を得て、“SSの角型ウォッチ”という当時の時計界の常識を覆す「ハンプトン」を生み出した。ニューヨーク郊外のシーサイドリゾート名に由来するこのシリーズは、欧米各地で大成功を収め、リチャード・ギアやハンフリー・ボガードといった映画俳優、ジョン・F.ケネディJr.などの政治家やセレブがこぞって愛用。ベストセラーコレクションとなり、さらには時計業界のトレンドセッターとしてのポジションを象徴する存在へと成長したのである。1996年の「クラシマ」や2001年のスポーツクロノ「ケープランド」など傑作コレクションを連発しながら、あらため振り返れば来年で180周年。創業から一度も途絶えずに継続する時計ブランドとしては、ヴァシュロン・コンスタンチン、ブレゲ、ジラール・ペルゴに続く4番目の長さだ。
今回はボーム&メルシエの歴史について簡単にご紹介しました。
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